TOEIC Part2 難しくなった?【原因と対策】こうやって解く!

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TOEIC-part2 アイキャッチ

最近、TOEIC Part2が難しくなったと感じます。

実際にTOEIC本番や、最新の公式問題集を解いてみて実感しました

ただでさえ難しいのに更に難化って、もう泣きそう…

大丈夫。そこで今回、難しくなったPart2の分析と対策を解説していきます。

最近のPart2の秘密がわかったので!

この記事を読むと
  • Part2の60%以上を正解できるようになる
  • part2が難しい原因がわかる
TOEICリスニング満点 自己紹介 aki(漢)
目次

Part2が難しくなったと感じている人は多い

ツイッター(X)で、『Part2 難化』を感じているTweetを検索してみました。

上記はほんの一部ですが、やはり難しくなったと感じている人は多いです。

TOEIC公式データから見る Part2

TOEIC公式の平均スコアから見ると、コロナ前(2020年以前)と後では大きく変わりました。

コロナ前 平均560点前後 → コロナ後 平均 610点前後

平均が50点も上がっていますね。

しかし、2022年から、2024年最新の平均点は大きく変わっていません。

2022年 平均 608点 → 2024年4月 平均620点

年単位で見ると、むしろ平均点は上がってることになります

え?でもPart2は難しくなってる気がするんだけど…

私もそう感じたけどね。もう少し分析してみようか

Part2が難しくなった原因は?|比較検証

Part2が難しくなった理由を探ります。

私が毎月TOEIC受験していたのが2017年頃なので、その時と2024年との比較をしていきます

新しい単語や表現

難化したと感じる原因のひとつに、『使われる単語や表現が加わった』ことがあります。

新単語、表現の例
  • cubicle (作業ブース)
  • could use ~ (~だとありがたい)
  • Should ~ ? を使った疑問文

など

これらは、ほとんどpart2では見られなかった単語や表現ですが、現在はよく出題されます。

たまには見たかもしれないけど、確かに聞き慣れない表現だね

話者のバリエーション

Part2が難しくなった最大の要因が『話し手、つまり話者が変更された』ことです。

具体的には、イギリス訛りの女性と、オーストラリア訛りの男性が変更されました。

変更のあった話者変更のない話者
イギリス訛りの女性
オーストラリア訛りの男性
アメリカ訛りの女性
カナダ訛りの男性
TOEIC話者は全部で4人

以前のイギリス訛りの女性は、そこまで訛りが強くなく聞き取りやすかったのですが、新しい話者の女性は非常に聞き取りづらいです

イギリス訛り特有の『子音を強く発音する』という特徴がよく表れています。

それに対して、新しいオーストラリア訛りの男性は、比較的聞き取りやすいです。

アナウンスの長さ

『最近のPart2のアナウンスは、昔と比べて長いから難しい』そう感じたので、数えてみました。

比較したのは、TOEIC公式問題集3のTEST1 と TOEIC公式問題集10のTEST1 それぞれPart2を調べました。

公式問題集 3の問題アナウンスの平均語数9.36語
公式問題集10の問題アナウンスの平均語数8.6語

なんと、むしろ公式問題集10のほうが質問アナウンスが短いという結果でした。

え、そうなの?

ひねった問題の数

ひねった問題の数に差があるかを数えてみました。

Part2には、質問に素直に答えている選択肢が正解な場合と、ちょっとひねった選択肢が正解になる場合の2種類があります。

素直な解答の例

彼らは何時に到着しますか?

→14時までには到着します。

What time ~ のように質問の冒頭だけ聞き取れれば正解できちゃうタイプです。

このタイプのほうが簡単

ひねった解答の例

彼らは何時に到着しますか?

→メールでお知らせが来ませんでしたか?

ひねった問題は、質問に直接応えるものではなく『知りませんでした』や『別の情報源を参考にしてください』といった選択肢が正解になるのが特徴です。

消去法じゃないと解けないものが多く、アナウンスの意味を全て理解しないと解けません

これが難しいんだよね

数えてみた結果

ひねった問題の数が 公式問題集3と 公式問題集10の間で差があるのかを数えた結果です↓

ひねった問題数全25問中の割合
公式問題集3-112問48%
公式問題集10-18問32%

新しい問題集のほうが、素直な問題が多いってこと!?

意外だね…

結果として、最近のTOEICのほうがひねった問題数は少ないことがわかった。

【結論】Part2の難化は、表現と話者の変化によるもの

part2-難化の原因

最近のPart2を受けた感想は、『問題のレベルが上がった』『アナウンスが長くなった』そう思っていました。

ですがこうして分析してみると、話者と表現の微妙な変化だけ。つまり、『最近の傾向についていけてなかっただけ』ということがわかりました。

Part2難化の原因は、話者の訛りと頻出単語の変化によるもの。難易度そのものは変わっていない。

さて、これをどう対策していくべきでしょうか。

難化したTOEIC Part2の対策|勉強法

難易度が変わっていないのであれば、リスニングの基本に向き合って勉強するのが重要です。

part2を上げる基本勉強
  • 単語や表現を覚える
  • シャドーイングなどで、聞き取りスキルを上げる
  • 最新のTOEIC練習問題で慣れる

参考文献:JALT Publications An effective way to improve listening skills through shadowing(シャドーイングを通じての効果的なリスニング向上方法について)

これがわかればPart2 上級者!?

突然ですが、この頻出単語知ってる?クイズ!

対策1:単語や表現を覚える

TOEICの頻出単語を覚えます。

『最近、表現や単語が変わった』とは言え、よく使われる基本単語は昔から変わっていません。

最近使われるようになった単語はごく一部なので、最新の公式問題集10や9から、知らない単語を覚えるといいです。

一番のおすすめ単語帳はやはり『』です。安価で頻出単語が一通り覚えられます。

part2ならではの単語を知ろう

Part2によく出る単語のうち、特に地名は必ず覚えましょう。日本語と発音が全然違うので、知らないと絶対に聞き取れません。

地名スペルGoogle翻訳で発音を確認
アムステルダムAmsterdamAmsterdam
北京BeijingBeijing
東京TokyoTokyo
ソウルSeoulSeoul
釜山BusanBusan

アムステルダムが『アナウンス』と似てるから、つい聞き間違えちゃう

対策2:シャドーイングでリスニング力アップ

女の子-スマホでシャドーイング

『シャドーイング』という練習方法は、聞き取りスキルを上げる方法として有名です。

シャドーイングとは

英語を聞いて、聞こえたままを自分でも発音するリスニング練習法。

少々難しいが、そのぶん非常に効果が高い。

私自身、シャドーイングを続けてTOEICリスニング満点が取れました。

シャドーイングは、意味を理解するのではなく英語を聞き取る練習に特化しています

リスニングは大きく分けて、脳の中で3段階の処理が行われています。

リスニングの順序、正体
  1. 音を聞き取る
  2. 音の意味を理解する
  3. 内容を一時的に記憶して文脈と結びつける

シャドーイングは、一番初めの『音を聞き取る』部分の練習なので、初心者ほど効果が高くなります。

参考文献:リスニング力向上におけるシャドーイングの効果について

対策3:TOEICの問題で練習|リスニング教材の選び方

単語を覚えてリスニングの練習をしたら、あとはTOEICの練習問題を解いて慣れるだけです。

TOEICの問題にはクセがあって、そのクセを覚えてしまえば最低限の思考で正解できるからです。

Part2は特に、同じパターンの使いまわしが多い

例えば、

  • 質問を質問で返している選択肢は正解の可能性が高い
  • 『何も聞いてないよ』や『他の誰かに聞いて』のように、本人が知らないという選択肢はだいたい正解

TOEIC練習問題のための教材

練習問題はTOEIC用の問題集や、TOEICアプリを使ってコツコツ勉強します。

解答が丁寧で、なるべく多くの問題が収録されているものがいいです

アプリなら『』やがおすすめ。

スタディサプリは、講義動画が見放題なので解説が丁寧。問題数も膨大です。

Santaアルクは、AIによる問題の最適化機能がウリです。無料スコア診断もできるので、とりあえずインストールしといて損がありません。

スタディサプリは、特にリスニング問題の音質が良かったよ

参考書ならがおすすめです。

Part2 解き方のコツ|出題パターンを知ってスコアアップ

TOEIC Part2の、具体的な解き方のコツや対策を解説します。

問題のタイプを見極めよう

Part2の質問タイプは大きく分けて、3種類あります。

そして正解になる回答のタイプが2種類、つまり3×2=6種類のタイプの問題があるということです。

質問タイプ3つ回答タイプ2つ
5W1Hから始まる質問
Do you? の形から始まる質問
質問以外のセリフ
素直に答えているタイプ
ひねった回答タイプ

それぞれのタイプの特徴と対策を解説します。

質問タイプ1:5W1Hから始まる疑問文

What, Which, Where, Who, When, How から始まる疑問文のパターンです。

例)Q:When will the construction project be finished?
A:By the end of the year.
(Q:建設工事はいつ終わるの? A: 年末だよ。)

基本的に、聞かれた内容それぞれに的確に答えているセリフが正解になります。

  • What time? で聞かれたら 時間を答えている選択肢が正解になります。
  • Where? で聞かれたら 場所を答えている選択肢が正解になります。
  • How many? で聞かれたら数字を答えている選択肢が正解になります。

5W1Hの疑問文でいちばん大事なのは当然、冒頭の部分です
ここさえ聴き取ってしまえば、後半に何を言っていようと、正しい選択肢はわかります。

しかし、ひねった回答が正解になるタイプもあるので注意です。あとで詳しく解説します。

冒頭さえ聞き取れば正解できる問題は、Part2の6割くらいある。

質問タイプ2:Do you~? の形から始まる疑問文

part2-男女の会話

Would you like? や Do you know? などから始まる疑問文のパターンです。
答えはだいたいyes か no のどちらかの意味を持つ選択肢が正解になります。

例)Q: Would you like some ice tea or you need more coffee? A: Coffee please thanks.
(Q:アイスティーかコーヒーのおかわりはいかがですか? A:コーヒーをお願いします。)

no の意味を持つ選択肢が正解になる場合、その理由を言っているだけのセリフが多いです。

例)Q: 一緒にお昼食べに行かない? A: これからお客さんに合う予定なのよ。

例)マリアがプレゼンをする予定なの?それともあなた?
みたいに、個人名で聞かれる場合もあります。

やはり冒頭をしっかり聴き取れば、答えはYESかNOの意味を答えているものが正解になることがわかります。

YES、NO問題でも、冒頭が大事なんだね

質問タイプ3:疑問文以外のセリフ

疑問文ではなく、語りかけるだけのセリフが問題アナウンスで流れるパターンです。
少し難しいですが、出題数は多くないです。

例)Q: 午後ならあなたの仕事を手伝えるよ。 A: ありがとう、でも丁度今終わらせてしまったよ。
Q: 先週導入したシステム、本当に便利だね。 A: え?そんなこと知らなかったよ。

このパターンは、冒頭だけを聴き取っても正解は難しいです。
part2の8割以上正解を狙う場合以外は、間違えてしまっても問題ありません

このタイプも正解できれば、TOEIC800点レベル

疑問文以外のセリフは、全体を聞き取らないと正解できない。上級者向けの問題。

回答タイプは2通りある

上記の3つのタイプの問題に対して、正解になる選択肢タイプは2つしかありません。
さきほども少し触れましたが

2つの回答タイプ
  1. 素直に答えているタイプ
  2. それ以外の例外的なセリフが正解になるタイプ

この2つです。

素直に答えているタイプは、問題アナウンスの冒頭をしっかり聴き取れれば正解は簡単です

難しいのは、例外的なセリフが正解になるタイプです。
これに関してはコツなどはなく、セリフを完全に聴き取るリスニング力が必要です。

例)Q: Which(どっちがいい?) に対して、A:両方 とか。
Q: あれはどうなってる? に対して、A: 〇〇さんに聞いてみて。など

この、ひねくれた回答が正解になるパターンの難易度は少し高いので、part2 満点を狙う方以外は間違えてもOKです。


正解のコツとしては、消去法が有効です

明らかに回答がおかしい2つの選択肢を排除して、『残った1つがもっとも正解っぽい』と判断してマークします。

ひねった問題を解くコツは、3つの選択肢をよく聞いて消去法で解くこと。

ひっかけ問題の回避法

上記のタイプを知っていても、大事な部分を聞き逃してしまうことはありますよね。

というか、ほとんど聞き取れないよ

そんなときでも、正解の判断基準は他にもあります。

TOEIC Part2は、『セリフをしっかり聞き取れていない人を不正解にしてやろう』という意地悪な意図、いわゆるひっかけ問題にする傾向があります。

これは、上で解説した全てのタイプの問題に当てはまる傾向です。

どんなひっかけかと言うと、『質問アナウンス内で言った単語と似てる音の単語が含まれた選択肢は、不正解』という傾向です。

どういう意味?

例):Q: Shall I make a copy for the next meeting?

A:I’ll get a cup of coffee.
B:Yes, that would be helpful.
C:It’s in the next office.

質問アナウンスでは、『ミーティングのためにコピーをとっておきましょうか?』という文の中に『copy』という単語が使われています。

選択肢Aの中に、『copy』と発音が似た『coffee』という単語が含まれています。

この2つの聞き分けができない人を、不正解に導こうという意図があります。

copyとcofee を聞き分けられなかったら、ついAを選んじゃうね

しかし、正解は『はい、それは助かります。』という文のBです。

つまりこのひっかけに気づけば、Aという不正解の選択肢を避けることができます

似た発音の単語が含まれている選択肢は選ばないこと。それだけで正解率が上がる。

【結論】難しくなったPart2対策は、基本をおさえればOK

TOEIC Part2の対策は3つです。

  • 基本を勉強する
  • 新しい表現と訛りに慣れる
  • TOEIC練習問題を解く

この3つを習慣的に進めていけば、スコアを伸ばせます。

まずは、最新のから始めてみるといいでしょう。

また『シャドーイング』練習をすることで、リスニングセクション全体のスコア向上もできます。

シャドーイングでリスニング力を伸ばせば、TOEICの問題がどれだけ変化してもすぐに適応できます。

あなたのスコア向上をお祈りしています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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